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2011.10.20

前 篇

★恐山から北へ大畑方面に向かって10km走ると薬研温泉に到着する。ここを通過して奥薬研温泉に向かう。3つある露天風呂の内混浴の2ヶ所が行政の指摘で閉鎖されていたのが残念だった。(後に一つが男女別になって再開)★

★五所川原市の立佞武多(たちねぷた)は、五所川原市で8月4日から8月8日に開催される祭り。
青森のねぶたと構造は基本的に同じだが、その名の通り、高さが最大で20mにも達する巨大な山車が運行される。★

★観光候補に挙げていた棟方志功記念館特別史跡三内丸山遺跡を通過して五所川原市に入り、どうしても行きたかった立佞武多の館と太宰治記念館を訪れた。★   

★恐山と並ぶ観光スポット・仏ヶ浦はギブアップ、下北半島を今度は南下、国道4号線沿い、夏泊半島の西に湯煙を上げる浅虫温泉で入浴。

その後、津軽半島の付け根にある五所川原市に向かい、「立佞武多の館」「太宰治記念館ー斜陽館」「津軽三味線会館」を観光。

そこから国道7号線をを少し走って秘湯の雰囲気漂う湯ノ沢温泉郷で入浴した後、矢立峠を県境を越えて秋田県に入ってすぐの日景温泉にチェックインした。

★盛岡駅構内の土産物屋をぶらつく。家内は幼少期に食べた南部せんべいを懐かしがって購入★

★東北道で一路盛岡市へ、昼食は盛岡冷麺★

★盛岡市内・郊外の2ヶ所を観光★

日景温泉 (秋田県)

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1日目

津軽三味線の歴史、民謡、郷土芸能等を紹介する展示室をはじめ、舞台演奏ができる多目的ホール、野外ステージがある施設で太宰治記念館の前にある。タイミング良く1日4回のライブを聴くことが出来た。



3日目

古畑旅館は創業400年を超える老舗旅館で、寛文7年(1667年)に、南部藩主から湯守を命じられて以来、薬研温泉を守って来た。現在の御主人は18代目に当たると言う。

★国民保養温泉地の薬研温泉は、旅館3軒だけの小さな温泉地だ。★

一番大きい混浴の花染め湯。

境内に4ヶ所の風呂が点在している(無料)

★ここから下北半島の恐山へ。東北道の青森東ICからみちのく道路、下北半島縦貫道路そして国道279号線で恐山へ、この道のりがけっこう遠かった。途中、有名な六ヶ所村の交通標識も出てきた。
昼食の写真が無いので、コンビニでお握りと助六を買って走りながら食べたのだろう。(一番多いケース)

平川市のリンゴ畑と水田が混在するのどかな田園地帯にある。

全国的にも珍しい美しい緑色の、しかもしっとりした湯に感動。ともちゃんに感謝。

湯治棟にある内湯。源泉に最も近い故、湯が新鮮ということで、湯治客がよく利用する。

混浴の露天風呂。

国道7号線から2kmほど山道を進んだ山間にある。
外観は白い瀟洒な建物だが、一歩中に入ると秘湯系の宿の素朴な雰囲気が横溢している。

第一浴場と第二浴場があり、こちらは混浴の第二浴場、硫黄臭が漂う。マニアにはたまらない雰囲気の風呂だ。

国道7号線沿いに立つ古びて錆ついた「湯の沢温泉郷」の広告塔が立ち、、国道から近い順に湯の沢山荘・なりや温泉・秋元温泉(すべて一軒宿)の文字が見える。
この看板が象徴するように、湯の沢山荘が廃業していた。

★五所川原市で観光を終えて、国道101号線から東北自動車道を利用して碇ヶ関ICで下り10km弱、温泉仲間が教えてくれた湯の沢温泉郷に到着した。
地図上では僅かな距離に思えるがやはり東北は広い、五所川原市から2時間を要してしまい、入浴しようと思っていた大鰐温泉を通過してしまった。★

薬研(やげん)温泉 古畑旅館 (青森県)

大畑川と一体となった夫婦かっぱの湯左奥にかっぱ夫婦の像が見えるだろうか? 拡大したのが手前の写真。

恐山(おそれざん・おそれやま)は下北半島の中央部にあって、カルデラ湖の宇曽利湖を中心とした釜臥山など八峰の外輪山の総称だ(恐山と言う山は無い)。そこに建立された恐山菩提寺への信仰と死者と現生を結ぶ「イタコ」の存在などから、高野山・比叡山と並ぶ日本三大霊場に比せられている。

★盛岡は東京から550km、温泉に立ち寄って観光もしたい、そういう訳で記述の通りチェックインタイムを気にしなくで良いホテルにした。
午後6時前にチェックイン、さっそく予約したプラン通りに食事券と60店舗の食事処のパンフレットを貰い、蕎麦懐石の店に予約を入れてもらった。★

2日目

奥薬研温泉 夫婦かっぱの湯(青森県)

新屋温泉(青森県)

後篇

2010年6月6日〜13日 走行距離2320km(東京から)

★★ 写真をクリックすると当該温泉の記事へ ★★

立佞武多の館 (青森県)

今日の宿泊は温泉宿でなく、盛岡駅から連絡しているシティホテル・ホテルメトロポリタン。料金は9000円で「盛岡グルメ満喫:市内60店舗で使える食事券付き」の企画を予約した。

鉄筋5階建で、豊富な品揃えの特産品・物産の販売コーナー、レストラン、総合案内所の他に、最上階の5回には日帰り温泉「道の駅浅虫温泉 ゆ〜さ浅虫」がある。

青森市出身の棟方志功がたびたび滞在した浅虫温泉(市内に記念館あり)。
国道4号線沿い、陸奥湾に面して大小20軒ほどの旅館・ホテルが建ち並ぶ。

固い南部せんべい。右の写真はここから借用。

もともと「わんこ蕎麦」を食べるつもりだったが、先客が次から次へと椀を差し出されて慌ただしく食べるのを見て恐れをなして蕎麦定食(写真は一部)に変更した(追加料金を払って)

夕食には秋田名物・きりたんぽが出るなど地域色が出た素朴な料理。

今も長期j間の湯治が出来る。

部屋は8畳と6畳の二間にトイレ付き、日景温泉では最も高い部屋で14、850円だった。

なりや温泉

太宰治記念館【斜陽館】

★先ずは盛岡ICで東北自動車道に乗って黒石ICまで約100kmを北上、そこから10分ほどの新屋温泉に向かう。★

3年ぶりの北東北の旅は今回もまた北の遅い新緑の季節、記事が古くなった乳頭温泉郷を再訪し、過去2回見送った下北半島を訪れた。
また2008年6月14日、マグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震によって崩落・土砂崩れで寸断された国道342号線が復旧したことを知り、ぜひとも再訪したいと思っていた須川温泉(宮城県・秋田県)を急遽組み入れて宿泊した。
また、ネット上の温泉仲間に教えて頂いた秘湯も立ち寄り、たくさんの感動と思い出が作れた旅となった。

★再び国道7号線に乗って南下、青森県から県境を越えて秋田県に入り、矢立峠から2kmほど桜並木を進んだ先、秋田杉(日本三美林)に囲まれた谷間に日本秘湯を守る会の一軒宿、日景温泉があった。★

★温泉好きには知られた湯の沢温泉郷なりや温泉、この先の秋元温泉を推する方も多い。★

太宰治の父・津島源右衛門の手で建設された入母屋作りのこの建物は、明治40年、米蔵にいたるまで日本三大美林のヒバを使い、当時のお金で工事費約4万円をかけて造られた。
昭和25年から旅館「斜陽館」として旧金木町の観光名所となったが、平成8年3月に旧金木町が買い取り、太宰治記念館・斜陽館となった。

津軽三味線会館

道の駅ゆ〜さ浅虫は、東北と新潟を含めた137駅の中の道の駅ランキングでトイレ・食事メニュー・清潔感で1位、休憩所・地域観光情報・道路天候情報で2位。
東北で一、二を争う評判の道の駅だ。

★国道279号線を南下し国道4号線に乗り換えて、夏泊半島の付け根、青森湾に面する道の駅浅虫温泉(ゆ〜さ浅虫)で入浴。★

薬研温泉の横を流れる大畑川に沿って3kmほど進むと夫婦かっぱの湯に到着。

恐山温泉

★荒涼とした境内に4ヶ所の風呂がある。無料だが入浴している人はほとんどいなかった。

恐 山

朝食はホテルで取って9時にチェックアウト、今日の予定は鉞型をした下北半島へ。いままで何回も行こうと思って見送っていた地だ。
観光は日本三大霊場の恐山、立ち寄り湯は、秋田在住の温泉仲間・ともちゃんから教えてもらった緑色の温泉・新屋温泉と恐山温泉それに奥薬研温泉の夫婦かっぱの湯の予定だ。

宿泊は薬研温泉と海側の下風呂温泉のどちらにするか迷ったが、恐山に近い前者とし、老舗の古畑旅館に予約を入れた。
残念だったのは下北半島最大の観光スポット「仏ヶ浦」に行けなかったこと。下北半島は現地に行って実感したが大きな半島だった。

★そば処 東屋駅前店★ 

石川啄木記念館

光原社

少し離れているが国道4号線を北上して石川啄木記念館を訪問。

ろとさんから教えてもらった宮沢賢治ゆかりの「光原社」を観光。

つなぎ温泉 南部湯守の宿 (岩手県)大観

★予定通り盛岡市に近いつなぎ温泉に向かう。ここは、盛岡市街の西奥、御所湖というダム湖の畔に位置する旅館15軒ほどの温泉地。その中から掛け流しの宿を探して立ち寄った。★

盛岡の三大麺「わんこ蕎麦」「じゃじゃ麺」「盛岡冷麺」。
何れかを市内で食べる予定をして店をリストアップしていた。
盛岡到着が予定より遅くなったので、東北自動車道のSAで冷麺を注文。透明なスープに固いと言っていいくらいのしこしこ麺に驚いた。

早朝、首都高速でしか見られないわくわくするメガロポリスの景観の中を走らせて東北道へ。

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床に十和田石、湯船が檜の情緒たっぷりの風呂には白濁した硫黄泉、含有成分が濃いまったりした温泉が掛け流し。小さい風呂は寝湯。

有名な?手製の団扇。赤い文字で使い方が書かれている。
『どなたも入ってないときは、水面から10cm位のあたりにガスが濃く溜まっていますので、このうちわで水面をあおいでからお入りください。あなたのために!』

★太宰治は「走れメロス」「斜陽」「人間失格」など、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに無頼派と称された。昨今の若い人は太宰治を知っているのだろうか?

前回の旅で青森のねぶたの里を観光したので、今回は20mの高さがある五所川原市の立佞武多を見たかった。想像していた以上に巨大なねぶたに圧倒された。

シンプルな朝食を取って、午前9時、古畑旅館をチェックアウト。

美しい青森ヒバの内風呂。

山と川の食材が中心で、鴨や岩魚の他に季節がら山菜が多く出され、また大畑港で揚がったするめイカのお造りも供された。

1階10畳(T)のシンプルな和室で1人14,000円。

源泉掛け流し、広い風呂から贅沢に温泉が溢れだしていた。

岩手山を後にして、御所湖を跨ぐ繋大橋(620m)を渡るとつなぎ温泉に到着する。山中の温泉を想像していたが、前に湖、明るい開放的なロケーションに驚いた。真ん中のレンガ色の建物が南部 湯守の宿。

浅虫温泉 ゆ〜さ浅虫(青森県)

第3回 北東北温泉巡り 6泊7日の旅 (前編)