夕食はタクシーの運転手に聞いた「ほうとうの美味しい店」、朝食は和食と洋食から選択できて、パン食を注文した。
街中で見かけた大きな水晶の塊
施設名 : ホテル談露館 (宿泊:2010.03.30)
桜が満開の武田神社を参拝。甲斐源氏、武田信虎・信玄・勝頼の三代が居住した躑躅ヶ崎館跡にある。日本百名城の一つだ。
大理石だろうか、石の縁から湯が流れ出て、床全面を濡らす様を見るのはいつも感動する。黒っぽい湯の華がたくさん舞っていた。
宿泊者のみならず、立ち寄り湯でも、深夜・早朝に入浴が出来る。(午前5時から翌午前2時)。料金は1050円でタオルは無料で利用できる。
JR甲府駅に近い「小作甲府駅前店」。写真はAセットの「かぼちゃほうとう+酢の物+漬物」で1500円。味噌味が濃厚、アツアツでとても美味だった。
朝食は雰囲気あるダイニングで(朝食は7時〜10時)。昼食をここで取ることも可能だ。
(夕食もそうだが)和食と洋食から選べる。久しぶりの本格的なパン食が嬉しかった、満足満足。
かねてから訪れたかった山梨県立美術館へ。
彫刻を配した美しい庭園、その向こうに富士山が姿を見せていた。
ミレーのコレクションで有名。左は落ち穂拾い、右は種をまく人。
昭和39年(1964年)、東京オリンピックの年に談露館が近隣の旅館8軒に呼びかけ、当館の敷地内で温泉の試掘を始めた。翌40年(1965年)、湧出温度46度という高い温度の天然温泉を掘り当てることができ、当館を源泉として他の旅館へ配られることとなった。
この温泉は現在も豊富に湧出し、温度も下がらないで加温・加水無しで風呂に注がれている。
泉質は、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で、まったりしてすべすべ感があって上質な温泉、それに湯冷めしにくい特徴があった。
掲示表には、「微黄色透明」「微弱苦味」「微硫黄臭」とあったが、判別できなかった。
源泉名は「甲府市内温泉旅館組合第一号泉」とあり、これに基づき、勝手に甲府温泉とした。
ビルの間から雪を被った山岳が見えた。甲府は四方が山で囲まれているのを実感する。
シャッターを下ろしている店舗が目立った。PHPの発表で全国自治体ランキングで最下位となった。駐車場の不足が最大の原因らしい。
奈良・東京間を中央道を利用して往復する際は、近年、途中どこかに一泊して550kmを走ることにしている。
この中継点、多くは信州だが、目先を変えるために岐阜県や山梨県も組みいれている。
今回は、山梨県に泊まることにして、ガイドブックやインターネットで調べて行く途中で、(夕食抜き)朝食付が可能な宿を探すことに決めた。
これは数値の高い中性脂肪や血糖値を考慮したうえでの選考だ。
さらに、前から行きたかったミレーの絵画コレクションで有名な「山梨県立美術館」や信玄ゆかりの史跡をゆっくりと観光したい。夕食には山梨名物の「ほうとう」を食べてみたい、といった動機があった。
これらの条件で探し検索した結果ぶつかったのが「ホテル談露館」だった。だた、困ったのが、いくら探してもここの温泉名が分からないことだった。だが実際に泊まって判明したが、源泉名が「甲府市内温泉旅館組合第一号線」とあったので、これに基づき甲府温泉とした。
夕方と翌朝、徒歩で5分ほどの甲府城址(舞鶴城公園)を愛犬とともに散歩。この城は豊臣秀吉が浅野長政らによって築城させたものだ。
現存する高い石垣を見上げる。おりから桜が満開で、思いがけずお花見が出来た。
お濠から見る甲府城址。上に掲載の武田神社(武田氏館)とともに日本百名城に選考されている。(ろとさん・・・もう行かれましたか?)
甲府駅から徒歩7分の都心にあって、甲府市役所に隣接する談露館(左側)
一晩中湯が注がれていた露天風呂、右手に庭園もありそれなりの開放感もある。全部で3回入浴した。体を沈めた瞬間、ザザーと豪快に湯がこぼれる音は格別だ。
もちろんシャワー付き
高級感ある洗面所
初めて見るロックシステム
3階・315号室・住吉入口
4畳くらいの板の間に応接セット。前方に露天風呂、右手に10坪程度の庭園。
12畳の和室、この手前に6畳と2畳の踏み込み。部屋は3階315号室(住吉)
●露天風呂付和室朝食プラン
じゃらん経由で予約したのは「露天風呂付和室(平日・休日限定、朝食付)プラン」。
料金は2人1室で1人15,500円と夕食なしとしては高額だった。
しかし、観光拠点としてのロケーション、市内での食事と散策の楽しみ、部屋の広さと24時間かけ流しの専用露天風呂等の快適性、内湯の贅沢な掛け流しと湯の華舞うな滑らかな泉質などを総合して、決して高いとは思わない満足度を得られた。
●風呂・温泉
住 所 | 甲府市丸の内1−19−16 |
電 話 | 055−237−1331 |
交通機関 | 中央高速道路甲府南ICから車で約15分 JR甲府駅より徒歩8分 |
施 設(日帰り) | 日帰り用に特に無し 駐車場は周辺に立体駐車場と第2駐車場有り(本館前に数台分) |
宿 泊 | 多数のプランがあるのでホテル談露館HP参照 |
泉 質 | ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉(45℃ pH7.4 微黄色透明・微弱苦味・微硫黄臭) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 宿泊者24時間 日帰り入浴:午前5時〜翌午前2時 |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 1050円(タオル 浴室に有り) |
入浴施設 | 内湯:男女各1 |
浴室備品 | タオル、シャンプー、ボディソープ、ドライヤー |
観光スポット | 甲府城址(舞鶴公園)、笛吹川フルーツセンター、苺・桃・ブドウ狩り、桃開花鑑賞、西沢渓谷、恵林寺、武田神社・山梨県立美術館・昇仙峡・富士五湖・清里 |
お土産・食事 | 甲府駅まで徒歩7分、周辺に飲食店多数 |
近くの温泉 | 石和温泉、湯村温泉、・川浦温泉・芦安温泉・桃の木温泉・塩山温泉・笛吹川温泉・一宮温泉・岩下温泉・御坂温泉・国母駅前温泉・ももの里温泉・山宮温泉・ほったらかし温泉・はやぶさ温泉・宮川温泉・山口温泉・正徳寺温泉 |
甲府市HP 観光協会HP 談露館HP |
http://www.city.kofu.yamanashi.jp/contents/ http://www.e-kofu.com/ http://www.danrokan.co.jp/ |
甲府市内の中心にあって観光拠点として便利な老舗シティホテルで、源泉掛け流しの風呂を持つホテル談露館の露天風呂付き和室を朝食のみのプランで宿泊した。
さして広くもない甲府盆地には、県庁所在地の甲府市の他に山梨市・甲州市・甲斐市等の紛らわしい名前を持った自治体がひしめいており、一見してどれが県庁所在地が判じ難い。
甲府市は人口約193,000人、山梨県のほぼ中央に位置し、周囲を奥秩父山塊・御坂山地・南アルプス等の山々に360度囲まれ、市街地の標高は300m前後である。
市域は、山梨県の中央を南北に三日月のように長い不思議な形をしていて、統治しにくい形状だ。
市域北側は秩父多摩甲斐国立公園に属し、ここの主峰を源とする荒川が流れ、日本屈指の渓谷美を誇る国指定特別景勝の昇仙峡が多くの観光客を引き寄せている。
甲府は昔から水晶の産地であったことから、伝統工芸として宝石研磨や印鑑彫刻が盛んである。
いたるところに「信玄公祭り」の幟
格調高いフロント
シティホテルらしく料金は素泊まり、朝食付き、2食付き何れも選択できて、これをベースに様々なプランが設けられている。
料金も6000円前後から3万〜5万円の高額プランまで幅広い選択が出来るのが嬉しい。
詳細・最新情報は、下記の談露館HP又はじゃらんの予約サイトでご覧ください。
私見だが、素泊まりまたは朝食付きプランを選択して宿泊するとお得感が大きくなると思う。
自分が所有する多数の温泉ガイドブックの中で、談露館の紹介・記事を見たことがない。これはここがシティホテルの区分に入るためだろう。
「談露館」の歴史は120年以上前の明治20年(1887年)に遡る。
皇族の有栖川宮が山梨に来られた際、県の依頼により、この地に屋敷を持っていた初代中沢伸吉氏が、これを宿舎として提供したのが始まりだ。
「談露館」という珍しい屋号は、初代の俳号談露亭に由来し、「あらわに語る」「談を尽くす」という意味だそうだ。
現在のホテル談露館は、住所の甲府市丸の内が示すように、もとの甲府城域内にある。
すぐ近くには甲府城址の舞鶴公園や山梨県庁、さらに甲府市役所とは隣接し、48室の内、洋室が45室で和室は3室のみということから分かるように、都市型ホテルの機能を持ったシティホテルだ。
大理石のロビースペースは豪華だが、反面、大正や昭和の良き時代の雰囲気をいたる所で漂わす。
館内は新しくないが、維持管理や清掃が行き届き、老舗らしい品格が漂う。
● 食事
一度に5人位が入れる大きさ、休前日など混み合うときはちょっと手狭かもしれない。