施設名 : 国母(こくぼ)温泉 (入浴日:2010.9.30)
似たような名前の「国母駅前温泉」は透明な緑色、温泉評論家・郡司勇さんが推薦する「国母温泉」も透明だがこちらは美しい琥珀色のモール泉、そのうえぬるぬる感と泡付きが見られる上質な重曹泉だった。
本当に甲府盆地の日帰り温泉施設群は素晴らしい!
さして広くもない甲府盆地には、県庁所在地の甲府市の他に山梨市・甲州市・甲斐市等の紛らわしい名前を持った自治体がひしめいており、一見してどれが県庁所在地が判じ難い。
甲府市は人口約193,000人、山梨県のほぼ中央に位置し、周囲を奥秩父山塊・御坂山地・南アルプス等の山々に360度囲まれ、市街地の標高は300m前後である。
市域は、山梨県の中央を南北に三日月のように長い不思議な形をしていて、統治しにくい形状だ。
市域北側は秩父多摩甲斐国立公園に属し、ここの主峰を源とする荒川が流れ、日本屈指の渓谷美を誇る国指定特別景勝の昇仙峡が多くの観光客を引き寄せている。
甲府は昔から水晶の産地であったことから、伝統工芸として宝石研磨や印鑑彫刻が盛んである。
国母温泉は、東京方面からだと甲府バイパスの国母立体で左側側道に入ってすぐに右折、その先1kmほどの左側にある。
休業日は毎週水曜日、営業時間は午前9時30分から午後10時までで、料金は大人400円と銭湯なみで、有料の休憩所もある。
脱衣場はとても広く、古びた鉄製の低いロッカーが配置され、番台こそ無いが一昔前の銭湯の雰囲気だ。
しかし3つの浴槽(他に露天風呂・サウナ・水風呂)がある風呂場を見ると、並みの銭湯でないことにすぐ気がつく。
国母駅前温泉が(上の写真にあるように)透明感のあるエメラルドグリーンに対して、こちらも透明だが、ロシアで多く産出する美しい琥珀の色だ。
泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉、重曹泉なのでヌルヌル感があり、浴槽によって泡が付着してくる上等な温泉だ。泉温が46℃なので、加温せずにそのまま流しているのかもしれない。
国母駅前温泉は透明な緑色の温泉が豪快に掛け流しされている。
15台ほどの十分な駐車スペースがある。
広い空間の脱衣場。
反対側から見た浴槽。
甲府盆地は四方を山で囲まれている。
3槽の風呂に琥珀色のなめらかな重曹泉、何れかの風呂で泡付きが見られた。
甲府盆地の日帰り施設では珍しくないオーバーフロー。
東京・千葉沿岸部の黒湯と同じ性質を持ったモール泉と思われるが、こちらは透明度がずっと高い。
4~5人用の露天風呂が別にある。
住 所 | 山梨県甲府市国母1丁目3-4 |
電 話 | 055-224-6804 |
交通機関 | 中央自動車道・甲府昭和ICから車で15分 JR身延線・甲斐住吉から徒歩20分程度 甲府駅からバスでも行けるようだが詳細不明 |
施 設(日帰り) | 休憩所(無料)、食事処、駐車場(15台) |
宿泊 | 不可 |
泉 質 | アルカリ性単純温泉 (泉温46℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 午前9時30分~午後10時 |
定休日 | 毎週水曜日 |
入浴料金 | 大人 400円 小学生 170円 6歳未満 70円 休憩入浴(1日) 各1000円 600円 500円 |
入浴施設 | 内湯:男女各1、露天風呂:男女各1 サウナ |
浴室備品 | シャンプー類は無し。 |
観光スポット | 笛吹川フルーツセンター、苺・桃・ブドウ狩り、桃開花鑑賞、西沢渓谷ハイキング、恵林寺、昇仙峡。富士五湖、清里 |
お土産・食事 | 食事は甲府周辺・20号線沿いに多数(「ほうとう」など)。 季節の桃・ブドウ・いちご・サクランボなどを周辺で。(国道20号線沿い等の直販所) |
近くの温泉 | 石和温泉・湯村温泉・川浦温泉・塩山温泉・笛吹川温泉・一宮温泉・岩下温泉・御坂温泉・芦安温泉・桃の木温泉・ほったらかし温泉・三富温泉・山口温泉・はやぶさ温泉・正徳寺温泉・韮崎旭温泉(その他日帰り施設多数) |
甲府市HP 観光協会HP |
http://www.city.kofu.yamanashi.jp/contents/ http://www.e-kofu.com/ |
雑記帳 | 今回もまた、甲府盆地は温泉郷という言葉を再認識した良質な温泉だった。 本当に甲府盆地の日帰り温泉施設は感動の連続だ。 |