ここから間もなく富士川となる釜無川(右側)流域から見る富士山。
標高882メートルの八頭山山麓にあり、近くには武田氏の初代、武田信義が築いた白山城跡が残る。
周囲はブドウ畑が拡がるのどかな風景だ。
住 所 | 山梨県韮崎市神山町鍋山1809-1 |
電 話 | 0551-22-5050 |
交通機関 | 中央自動車道韮崎ICから県道27号等で約6km JR中央本線韮崎駅からタクシーで約7分 |
施 設(日帰り) | 食事処(隣の「そば処上小路」)・休憩所・有料個室・駐車場(約70台) |
宿泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(泉温42℃ーパンフレットでは45.5℃、220リットル/分) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 10時~21時 |
定休日 | 毎週水曜日 |
入浴料金 | 大人 600円 子供(3歳~小学生) 400円 |
入浴施設 | 内湯男女各1 露天風呂男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 武田八幡宮・韮崎大村美術館・新府城跡(武田氏最後の城で勝頼が築いた)・甘利山(ツツジの時期) 夜叉人峠・高谷山ハイキング、白鳳渓谷紅葉狩り、桃開花鑑賞(勝沼付近)、:笛吹川フルーツセンター、苺・桃・ブドウ狩り、ワイナリー見学、西沢渓谷、昇仙峡、富士五湖、清里 |
お土産・食事 | 食事は隣接する「そば処上小路」で。 |
近くの温泉 | 旭温泉・芦安温泉・石和温泉・桃の木温泉・湯村温泉・川浦温泉・塩山温泉・笛吹川温泉・一宮温泉・はやぶさ温泉・岩下温泉・国母温泉・国母駅前温泉・御坂温泉・増富ラジウム温泉・山宮温泉・ほったらかし温泉・三富温泉など多数(日帰り施設多し) |
韮崎市HP 韮崎市観光協会HP 白山温泉HP |
http://www.city.nirasaki.yamanashi.jp/index.htm http://www.nirasaki-kankou.jp/ http://www.hakusanonsen.com/ |
雑記帳 | 韮崎市にあって、温泉マニアに知られる旭温泉(韮崎旭温泉)と掛け持ちで入浴する場合は定休日に注意。 旭温泉は火曜日なので、火・水曜日を避ける必要がある。 |
10人が楽に入れるかなり大きな浴槽、これに満たされた透明感がる緑色の温泉が美しい。
温泉は火山性温泉と非火山性温泉に分けられるが、甲府盆地は後者の典型的な例である。
甲府盆地は、地中奥深くの岩盤構造の特性により、はるか古代の水が閉じ込められていて、1000m以上の大深度まで掘削すると湯量豊富な温泉が湧出してくる。
これを利用した施設が多く存在し、中でも湯量豊富で掛け流しの日帰り温泉施設の多さに目をみはる思いだ。
武田乃郷白山温泉もその内の一つで、同じ韮崎市には旭温泉 韮崎旭温泉がある。
白山温泉は、中央自動車道韮崎ICで下りて県道27号等で約6km、途中で釜無川を跨ぐ武田橋を渡ってなだらかな坂道を上り、国指定の重要文化財・武田八幡神社(八幡宮)に向かう途中にある。
山の斜面にあるので眺望が抜群で、敷地内からは富士山を遠望、反対の西側には八ヶ岳が雄大な山裾を広げている。
館名に「武田乃郷」と付くのは、武田信玄の祖である源氏一族(甲斐源氏)がこの地に住みついたことに因んでいる、
掛け湯も温泉。
お洒落なサロン風の館内。
清潔感たっぷりの脱衣場。
道路を挟んだ並びには「韮崎大村美術館」があり、上村松園・小倉遊亀・片岡珠子・三岸節子・森田元子など、日本画・洋画の女流画家の作品が充実している。カフェもある。
隣接して蕎麦屋の「そば処上小路」がある。定休日は白山温泉に合わせている(毎週水曜日)。
眺望が素晴らしい露天風呂。湯の温度が38℃程度で、内湯と同じくここもかなりの温め設定。
湯が静かに流れ出て床全面を濡らしている。温度は40℃くらいでやや温め、温いのが好きな自分には嬉しかった。
別の方向からの内湯。二方向から光線が入って来て、湯面に反射して煌めいていた。
甲斐源氏・武田一族発祥の韮崎市郊外、八頭山山麓の斜面、白山城跡や武田八幡神社が近くにある武田乃郷白山温泉。しっとりした透明な緑色の温泉が、湯船から静かに流れ出ている。マニアに知られる近くの旭温泉(泉質が同じ)と掛け持ちして、湯比べをするのも楽しいだろう。
温泉名と同じ武田乃郷白山温泉の入浴料金は大人600円、自動発券機で入浴券を購入する。
館内はちょっとしたお洒落な洋風サロンで、白い壁にはしっかりした作品の絵画が展示されている。
同じく湯量豊富で泡付き温泉で知られる旭温泉(韮崎旭温泉)の庶民的な雰囲気とかなり異なる。
風呂は男女別の内湯とそれに続く露天風呂、どちらも湯量豊富なので(220リットル/分)、加温の上でかけ流しにしている。
特筆すべきは温泉そのもので、泉温42℃(パンフレットでは45.5℃)のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉はいわゆる美人の湯、同じ泉質の旭温泉ほどのしっとり感と泡付きは無いが、何よりも経時によって変化する透明な緑色が美しく、見ていて惚れ惚れする。
開放的な露天風呂も良いが、2mx5mほどの浴槽を、檜だろうか、分厚い木で縁取りした風呂は品格があって、温泉の緑と縁の茶色のハーモニーが見事だ。