倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし(古事記)
奈良(奈良県でも奈良市でも)と言えば、東大寺の大仏と奈良公園の鹿と答える人が圧倒的に多いが、一つの市に、世界文化遺産を2ヶ所有する町は世界的に見ても希有だろう。
その2ヶ所とは、「法隆寺地域の仏教建造物」と「古都奈良の文化財(東大寺・興福寺・元興寺・薬師寺・唐招提寺等)」である。
現在の奈良市に位置する地域が日本史の舞台に登場するのは、710年に都が藤原京から平城京に遷都されてからのことだ。奈良時代(和銅3年・710年〜延暦3年・784年)の都であった平城京は、日本初の本格的な首都で最盛期には人口が10万人に及んだそうだ。
都は784年に長岡京へ、さらにその10年後には平安京へ移ったが、その後も東大寺や興福寺などの仏教寺院勢力がこの地に残り、奈良は南都と呼ばれた。
昨年(2010年)に平城遷都1300年を迎え、大々的な行事が多数、奈良で催されたのが記憶に新しい。
施設名 : 奈良パークホテル (入浴日:2011.10.9)
平城遷都1300年を記念して、平城宮跡(これも世界遺産)に再建された大極殿。
大阪からの有料道路と幹線道路が交わる交通の要衝に位置する宝来温泉、一軒宿の奈良パークホテルは、ホテルの名がつくが35室全部が和室の温泉旅館だ。
東大寺・興福寺・春日大社等が所在する奈良公園や奈良町からはだいぶ遠い。
住 所 | 奈良市宝来4丁目18−1 |
電 話 | 0742−44−5255 |
交通機関 | 第二阪奈有料道路宝来ランプからすぐ 近鉄奈良駅から送迎バス(要予約 宿泊の場合のみ) 近鉄大和西大寺からタクシー |
施 設(日帰り) | レストラン、喫茶 、売店、駐車場(約150台) |
泉 質 | 単純温泉(82リットル/分 源泉温度33℃ pH7.2) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 11時〜20時 |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 大人1000円(予約不要) |
入浴施設 | 内湯男女各1、露天風呂男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 喜光寺、薬師寺、唐招提寺、特別史跡平城宮跡、法華寺、秋篠寺、不退寺、西大寺等 少し離れて(徒歩不可)奈良公園(東大寺・春日大社・興福寺等)、法隆寺 |
土産・食事 | 食事喫茶及び土産は施設内で可 |
近くの温泉 | 天平の湯温泉(奈良ロイヤルホテル)、平城宮温泉(かんぽの宿奈良) |
奈良観光公式HP 奈良パークホテルHP |
http://narashikanko.jp/ http://www.narapark.jp/ |
温泉サイト仲間から、ここが食事なしで入浴出来るようになったとご連絡を頂いてもう1年以上経過しただろうか。
今回、奥方を某所に送って行った後、自宅に帰る途中にようやく入浴する事が出来た。
これで奈良県の全湯制覇には市内のもう一つのホテルと今般、台風で大きな被害を受けた野迫川村の雲之上温泉、世界遺産・吉野山にある「静の湯」、それに車で5分の地元の日帰り施設だけになった。
ホテルと名がつくが、35室全室が和室(BT)である。しかし、ロビー・ラウンジ・レストラン等のパブリックスペースはホテルの雰囲気だ。
2011年10月現在の宿泊プランを見ると、2人1室2食付きで10,500円〜20,000円程度になっている。
日帰り入浴は、11時〜20時まで、料金は1000円。バスタオルが脱衣場に置いてあり自由に使える(普通のタオルが浴室の少し手前の通路に積み重ねてあったが、これが日帰りで使えるのかどうか定かでなかった。)
奈良パークホテルが一軒宿。
床も浴槽も全て石板を敷き詰めたもので温もりには欠ける高級感が漂う。風呂のサイズは6m四方くらいのほぼ正方形。
温泉の泉質は単純温泉で特色はないが、源泉温度が25℃を超えているのでそれだけで温泉の条件を満たす。
巨岩を配置した露天風呂。
ホテルが所在する宝来は、大阪からの有料道路と幹線道路が交わる交通の要衝だが、それを忘れさせる静寂さが漂っていた。
ロビー、背後のレストランでランチ・喫茶OK
バスタオルは無料貸出
掛け湯槽
湯上がり処